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35のこす
見本で助ける教師と、助けを手元に残して自分で積み木を完成させる学習者

のこす|理解を確かめて助け方を調整し、自分で取り組む手がかりを残す

必要なだけ助け、できるところから任せる

教師は、今の理解に合う助けを渡し、自分で進められる部分から任せます。難しければ助けを戻します。

目安:既存の練習の中で、必要に応じて調整

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

WHEN

使う場面

  • 学習者が、助けが足りずに止まったり、自分でできる部分まで見本や指示を受け続けたりしているとき

HOW

進め方

  1. 教師は、学習者が自分でできる部分と、困っている部分を確かめ、必要なヒントや見本を渡します。
  2. 教師は、学習者が進められるようになった部分から、練習用の助けを少し減らして任せます。
  3. 教師は、任せた部分を学習者が自分で進められるか確かめ、難しければ必要な助けを戻します。

EXAMPLE

具体例

発表を準備する場面です。話す内容はあるものの順番を決められない学習者に、教師は「結論・理由・例」のメモ枠を渡します。

その枠を使って自分で順番を決められたら、次は見出しの一部を自分で考えてもらいます。難しければ元の枠を戻し、一部分を一緒に整理します。教師は、自分で進められた部分と、まだ助けが必要な部分を確かめます。

LOOK FOR

確認する反応

  • 教師は、学習者が助けを使って、止まっていた判断や取り組みを進められるかを確かめます。
  • 教師は、練習用の助けを減らした部分で自分で進められるかを確かめ、必要なら助けを戻します。

CAUTION

注意点

  • 教師は、回数や予定だけで支援を減らしません。練習用の見本と、読み上げ・補助具など継続して必要な支援を分け、安全や参加に必要な支援は残します。困ったときは、十分な支援を戻します。

WHY

このスキルの背景

ScaffoldingFadingTransfer of Responsibility

スキャフォールディングは、理解に合わせて支援を調整し、学習者へ取り組みを任せていく考え方です。フェーディングは、その中で一時的な支援を減らすことを指します。

このスキルでは、助ける・任せる・必要なら戻すことを一続きで扱います。自分で進められるかを確かめながら調整し、継続して必要な支援まで外す意味ではありません。

BOOK

書籍で読む

『教育工学が明かす 大人の教わる技術』(BOW BOOKS)

RESEARCH

関連する研究

授業への応用の仕方は、研究を参考にしたこのサイト独自の提案です。

内容が対応

van de Pol, Volman & Beishuizen(2010)

Scaffolding in Teacher–Student Interaction: A Decade of Research

Educational Psychology Review

理解に合わせて助け方を変え、できる部分の支援を減らし、自分で取り組めるよう任せていく考え方を整理しています。

論文を見る
関戸先生の自画像
関戸先生からの GOOD/MOTTO

GOOD教師は、今の理解に合う助けを渡し、自分で進められる部分から任せます。難しければ助けを戻します。

NEXTスキル16との組み合わせ案:判断の筋道を見せ、取り組む手がかりを渡す。

LOOK教師は、学習者が助けを使って、止まっていた判断や取り組みを進められるかを確かめます。

MOTTOうまくいかないときは学習者を責めず、まず次の点を見直しましょう。教師は、回数や予定だけで支援を減らしません。練習用の見本と、読み上げ・補助具など継続して必要な支援を分け、安全や参加に必要な支援は残します。困ったときは、十分な支援を戻します。

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

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