教えるスキル図鑑へ戻る
18わたす
良い例と惜しい例で境目を見つける教えるスキルのイラスト

わたす理解に必要な情報と考え方を、分かりやすく伝える

「良い例」と「惜しい例」で、境目を見つける

教師は、似た二つの例を比べる活動を通して、判断を分ける基準を確かめます。

目安:5〜10分

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

WHEN

使う場面

  • 学習者が、良い例を見ても、どこが良いのか具体的に説明できずにいるとき

HOW

進め方

  1. 教師は、判断の分かれ目が見える二つの例を示します。
  2. 教師は、学習者に違いと判断の理由を話し合ってもらいます。
  3. 教師は、比較で見つかった点を整理し、大切な基準を説明します。

EXAMPLE

具体例

意見文を書く場面です。教師は「図書室を昼休みにも開けてほしい」という主張に続く二つの文を示します。

Aには「放課後は委員会があり、本を借りる時間がないからです」、Bには「図書室には本がたくさんあるからです」と書いてあります。学習者は、どちらが昼休みに開ける理由を伝えているかを比べます。

教師は、Bだけでは昼休みに開ける理由まで伝わらないことを確認し、話題が近いだけでなく、主張を支える説明が必要だと整理します。

LOOK FOR

確認する反応

  • 教師は、学習者が「良い・悪い」だけでなく、違う箇所を具体的に示せるかを確かめます。
  • 教師は、学習者が同じ基準を使って、自分の成果物を見直せるかを確かめます。

CAUTION

注意点

  • 教師は、惜しい例を笑いものにしません。作成者の能力や性格ではなく、成果物の違いを基準に沿って扱います。

WHY

このスキルの背景

Contrasting Cases比較学習弁別

対比事例の研究では、例の違いを分析した後に説明を受けることで、内容を理解する準備を作る方法が検討されています。比較だけで終える方法とは異なります。

このスキルでは、良い例と惜しい例の比較に応用し、最後に教師が基準や原理を整理します。

BOOK

書籍で読む

『教育工学が明かす 大人の教わる技術』(BOW BOOKS)

RESEARCH

関連する研究

授業への応用の仕方は、研究を参考にしたこのサイト独自の提案です。

一部を参考

Schwartz & Bransford1998

A Time for Telling

Cognition and Instruction

例を比べた後に説明を聞くと、内容を理解する準備になるかを調べています。「良い例・惜しい例」は授業用の応用です。比較の後の説明と確認も大切にします。

論文を見る
関戸先生の自画像
関戸先生からの GOOD/MOTTO

GOOD教師は、似た二つの例を比べる活動を通して、判断を分ける基準を確かめます。

NEXTスキル32との組み合わせ案:行動や回答の違いを具体的に伝える。

LOOK教師は、学習者が「良い・悪い」だけでなく、違う箇所を具体的に示せるかを確かめます。

MOTTOうまくいかないときは学習者を責めず、まず次の点を見直しましょう。教師は、惜しい例を笑いものにしません。作成者の能力や性格ではなく、成果物の違いを基準に沿って扱います。

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

教えるスキル図鑑へ戻る