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03ひらく
前回と今日と現場をつなぐ教えるスキルのイラスト

ひらく|目的・見通し・参加の入口をつくる

知っていることを思い出し、今日の学びにつなぐ

教師は、これまでに学んだことや生活の経験を思い出してもらい、今日の内容と使う場面につなげます。

目安:3〜8分

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

WHEN

使う場面

  • 学習者が、すでに知っていることと、新しく学ぶ内容とのつながりをつかめずにいるとき

HOW

進め方

  1. 教師は、今日の内容に関わる学習や生活の経験を、学習者に思い出してもらいます。
  2. 教師は、出てきた考えを確かめ、今日の内容との共通点や違いを示します。
  3. 教師は、学習者に今日の課題でその考え方を使ってもらい、実習や生活で使う場面につなげます。

EXAMPLE

具体例

相手に伝わる報告を練習する場面です。教師は「誰かに予定や進み具合を伝えたとき、何を聞き返されましたか」と尋ねます。学習者は、部活動や仕事、家庭などでの経験を思い出します。

「いつまでに終わるかを聞かれた」という経験を受け、教師は「今日は、相手が次の行動を決められる報告を考えます」とつなぎます。学習者は、相手が知りたいことを選び、短い報告を組み立てます。

LOOK FOR

確認する反応

  • 教師は、学習者が思い出した知識や経験と、今日の内容との関係を説明できるかを確かめます。
  • 教師は、学習者が今日の課題で、前に知っていた考え方をどう使ったかを確かめます。

CAUTION

注意点

  • 教師は、全員が同じ経験や知識を持っていると決めつけません。思い出せない人には今回使う具体例を示し、出てきた誤解は確かめます。経験談を聞くだけで終わらず、今日の学習との関係を短く結びます。

WHY

このスキルの背景

既有知識の活性化想起転移

既有知識の研究では、すでに知っていることと、新しく学ぶ内容の関係が検討されています。前に学んだ内容を資料を見る前に取り出す場合は、想起練習も組み合わせられます。

このスキルでは、前の授業だけでなく生活の経験も入口に使い、今日の学習との共通点や違いを確かめます。経験談を集めるだけで学習効果が得られるという意味ではありません。

BOOK

書籍で読む

『教育工学が明かす 大人の教わる技術』(BOW BOOKS)

RESEARCH

関連する研究

授業への応用の仕方は、研究を参考にしたこのサイト独自の提案です。

内容が対応

Agarwal, Nunes & Blunt(2021)

Retrieval Practice Consistently Benefits Student Learning: A Systematic Review of Applied Research in Schools and Classrooms

Educational Psychology Review

前に学んだ内容を資料を見る前に思い出す場合の参考です。生活の経験を語る活動全体の効果を示すものではありません。

論文を見る
背景となる研究

Simonsmeier et al.(2022)

Domain-specific prior knowledge and learning: A meta-analysis

Educational Psychologist

すでに知っていることと、新しく教わる内容のつながりを考える参考になります。

論文を見る
関戸先生の自画像
関戸先生からの GOOD/MOTTO

GOOD教師は、これまでに学んだことや生活の経験を思い出してもらい、今日の内容と使う場面につなげます。

NEXTスキル02との組み合わせ案:授業全体の地図を先に示す。

LOOK教師は、学習者が思い出した知識や経験と、今日の内容との関係を説明できるかを確かめます。

MOTTOうまくいかないときは学習者を責めず、まず次の点を見直しましょう。教師は、全員が同じ経験や知識を持っていると決めつけません。思い出せない人には今回使う具体例を示し、出てきた誤解は確かめます。経験談を聞くだけで終わらず、今日の学習との関係を短く結びます。

お気に入りに追加したスキルは、あとから組み合わせて授業をつくれます。

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